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近代を彫刻/超克するー雪国青森編
¥2,200
2021年冬、国際芸術センター青森[ACAC]主催にて開催された「小田原のどか個展 近代を彫刻/超克するー雪国青森編」の展覧会図録、刊行。 雪中行軍遭難事件、工部美術学校と東京美術学校、ロダンと高村光太郎、模型、義手、墓碑、彫像、慰霊碑──。彫刻と近代の分岐点としての、青森・八甲田。「創造的断層」が立ち現れる。 発行:青森公立大学 国際芸術センター青森 価格:2200円+税 判型:A4変形 頁数:70ページ ISBN:978-4991226526 執筆:小田原のどか 慶野結香 撮影:小山田邦哉 装幀:関川航平 2022年4月、全国書店にて発売。 ■目次 ◎はじめに ◎図版[撮影:小山田邦哉] ◎本展のためのキーワード集[執筆:小田原のどか] ◎論考「彫刻の来た道:「国民のはじまり」をたどる」[執筆:小田原のどか] ◎作品リスト ◎関連作家プロフィール ◎小田原のどかと巡る青森[執筆:慶野結香] ◎関連イベント ◎展覧会情報 ◎謝辞
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彫刻2:彫刻、死語/新しい彫刻
¥3,630
1940年代後半の、イタリアとアメリカ。 〈死語としての彫刻〉と、〈新しい彫刻〉。 彫刻の言説はなぜ二分したのか──。 「彫刻」をめぐる叢書、最新巻刊行。 知られざるイタリアの彫刻家アルトゥーロ・マルティーニ(1889ー1947年)の著作『彫刻、死語』(1945年)と、いまなお影響力を持つアメリカの芸術評論家クレメント・グリーンバーグ(1909ー1994年)の論考「新しい彫刻」(1949年)の全訳と、6名の論者による解説論考を収録。 「彫刻、死語」と「新しい彫刻」。これら彫刻をめぐるふたつの特集に加え、「あいちトリエンナーレ2019」における公共と彫刻についての鼎談記事(小松理虔+津田大介+小田原のどか)、インタビュー、詩、特別寄稿を収録。 なぜ彫刻は破壊され続け、なぜつくり続けられるのか。時代との関わりから探る。 価格:3300円+税 判型:菊判、ハードカバー 頁数:608ページ 厚さ:3.3センチ 目次 巻頭言 小田原のどか [詩]鈴木一平 「忘れる碑」 【特集1】 [翻訳]アルトゥーロ・マルティーニ「彫刻、死語」[翻訳 森佳三] [解説]森佳三「『彫刻、死語』解題」 [論考]金井直「「死語」の隣景:アルトゥーロ・マルティーニ 『彫刻、死語』と 『対談集』の照合」 [論考]池野絢子「彫刻の二重の起源:一九二〇年代のアルトゥーロ・マルティーニ」 【特集2】 [翻訳]クレメント・グリーンバーグ「新しい彫刻」[翻訳 坂井剛史] [論考]坂井剛史「虚構の奥行きの空間から現実の空間へ:「新しい彫刻」をめぐるグリーンバーグの理論的変化について」 [論考]近藤学「絵画の危機、彫刻の優位:一九四〇年代末のクレメント・グリーンバーグ」 [論考]筒井宏樹「クレメント・グリーンバーグの「ゴシック」」 [鼎談]小松理虔+ 津田大介+ 小田原のどか「情の時代の「公共」「彫刻」をめぐって」 [特別寄稿]大槻とも恵「核災害後の 「未来」の表象と子ども救世主:福島に現れた《サン・チャイルド》像を再考する」 [インタビュー]七搦綾乃「彫刻でなければならない」
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『原爆後の75年:長崎の記憶と記録をたどる』(長崎原爆の戦後史をのこす会編)
¥2,860
長崎への原爆投下から76年。 広島の影に隠れ、〈忘れられた原爆〉となった長崎原爆。 その戦後史を記憶(証言)と記録(資料)からたどる、400ページ強の証言集+論集。 版元:書肆九十九 判型:A5、ハードカバー 厚さ:2.6センチ ISBN:978-4-9912265-0-2 編集:長崎原爆の戦後史をのこす会 新木武志・木永勝也・草野優介・四條知恵・中尾麻伊香・山口響 カバー写真撮影:金川晋吾 装幀:小田原のどか ■目次 まえがき 新木武志 第1部 聞き取り調査報告 1章 被爆前後 [ガイド]「被爆前後」の聞き取りについて 山口響 原爆後の西町近辺のこと 池田早苗 原爆後の浦上 榊安彦 三菱造船近くでの暮らし 森口貢 私の進駐軍体験 川野浩一 被爆後、師範学校を卒業し中学教師に 築城昭平 私の被爆体験と戦中・戦後 井原東洋一 軍国少年時代と茂木町での原爆体験 山本誠一 [解説]被爆前後の長崎 新木武志 2章 被爆者5団体 [ガイド]「被爆者5団体」の聞き取りについて 新木武志 長崎被災協の現在 田中重光 被爆者相談活動の現場で 横山照子 長崎原爆遺族会を受け継いで 本田 魂+中村俊介 被爆者運動、友の会 井原東洋一 労働者として、被爆者として 川野浩一 長崎県被爆者手帳友愛会の活動に取り組み続けて 永田直人+野口 晃 [コラム]被爆地域の変遷と被爆者 中尾麻伊香 [解説]長崎の被爆者運動と被爆者5団体 新木武志 3章 被爆者運動・平和運動・平和行政 「被爆者運動・平和運動・平和行政」の聞き取りについて 山口響 被爆者との出会い 高橋眞司 被爆地域拡大運動 東長崎地区を中心に 井原東洋一 被爆未指定地域からの被爆者運動 山本誠一 被爆「体験者」とともに闘う 本田孝也 平和行政の始まりに立ち会う 田崎昇 長崎の被爆遺構に向き合って 中村明俊 [解説]反核・平和運動と長崎市 新木武志 4章 証言・記録運動 「証言・記録運動」の聞き取りについて 四條知恵 「ナガサキの被爆者」の声を聴く 西村豊行 長崎の証言の会設立のころ 廣瀬方人 証言写真集 被爆者を撮るということ 村里榮+ 黒﨑晴生 被爆写真とともに生きて 深堀好敏 『ドンが聞こえなかった人々』の出版 豆塚猛 [コラム]長崎の被爆証言案内 山口響 [解説]長崎原爆の証言と記録 新木武志 5章 被爆者調査 [コラム]「被爆者調査」の聞き取りについて 中尾麻伊香 被爆体験とABCC職員としての日々 大串康隆 終わらない原爆後障害とともに 朝長万左男 被爆者のデータ解析と資料保存に携わって 三根眞理子 長崎での被爆者調査に参加して 濱谷正晴 長崎での被爆者調査と平和研究 高橋眞司 [解説]長崎の被爆者調査 新木武志 6章 平和教育運動 [コラム]「平和教育運動」の聞き取りについて 山口響 被爆教師の会を設立する 築城昭平 教科教育と平和教育 森口正彦 長崎の平和教育運動 新木武志 第2部 資料調査報告 1章 資料調査 第2部 資料調査報告の概要 木永勝也 アンケートまとめ 長崎の団体が所蔵する資料 山口響 長崎原爆資料館 爆心地復元の原資料 浦上キリシタン資料館の場合[岩波智代子] 岡まさはる記念長崎平和資料館[崎山 昇] 長崎県被爆者手帳友の会 長崎市婦人会[国武雅子] 真宗大谷派九州教区長崎教務支所 2章 主な資料群 渡辺千恵子氏関係資料の紹介 1950年代中期 第2回原水禁世界大会前後 長崎原爆被災者協議会資料調査の現状 資料紹介をかねて 鎌田・川崎資料 内田伯資料 あとがき 編者略歴 索引